V 壁 人間は連続的な自然界の現象を、便宜上様々な定義付けをおこない、分割してきた。
意思にそぐわない事に対しては、意識の壁をたてかけ、さまざまなものを排除し、壁(意識)の内側の小さな世界が、世界のすべてと考えるようになった。
そのような小さな世界では、命の大きさも便宜上で扱われ、その世界の体制を守るためには戦争や差別もあたりまえのように行なわれてきた。
しかし、もし壁に開いた小さな穴から、向こう側の空を垣間見ることができたら、そこに見える空はこちらの世界の空と同じものであることに気がつくだろう。
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